信じない奴を殺せとは決して決して…

身勝手炎にくちづけを新人公演評。

和@マンリーコ:6 昨日も書いたけど本当に美人、『マンリーコ』と言う人物に相応しい美を持っていた。 あの不幸顔が特に哀れを誘って良かった。
だけど、感情にムラがあると言うか、和央さんより上手いんじゃないか?って部分とお前それはないだろレベルの棒読みの所があって気にはなりました。
声の高さも、マンリーコの幼さ無邪気さ純粋さを表現した意味では似合ってたかもしれないけれど、今後もこれだと厳しくないかなぁ

美羽@レオノーラ:6 雅美さんは本当に『好感を持てる美少女』。バウ公演の時より今回の役の方が断然好きです。 一本芯の通ったしっかり者でありながら、恋に身を投げ出す女性らしい夢見がちの行動がナチュラルに受け止められた。
だがしかし、とても上手いのですが何故か周囲と不協和音。 雅美の演技は、宙新公の演技とは融合していなかった模様。
何処かアニメチックなんだよな… 台詞の言い方か、間か、声か。分からないけれど。

七帆@ルーナ:5 …まぁ、こんなモンでしょ。彼も意外と演技が声にノらない人のようで、凄く単調でした。
ビジュアルは凄く格好良かった、私の中の七帆さん史上で一番素敵だった!! あの人絶対悪い人の方が似合うよー! リョ様とのコンビは本当に美しい並びでしたわよ。

和音@アズチューナ:8 …凄まじい。彼女一人だけ次元が全然違う。 本役さんとは違う役作りと言うか『見せ方』をしている分、明日の公演から突然和央さんの母親役でも大丈夫な程に頼もしかった。 すごい。 たっちんすごい。

早霧@パリア:5 デコ出しのビジュアルは薫の君より似合ってましたが、通してアイドル声だったのでちょっと威厳に欠けたと言うか。
♪出世したものだ!の所、歌う前にマンリーコを見て嘲笑するのが凄く格好良かったです。

十輝@フェルランド:4 何て言うか期待通り。 私実はまさこに対する評価はすこぶる低いです。 全ての役がオフでの本人を基調にした上で味付けされているので、まったりしてるんだよなぁ。 ジャン兄ちゃんはそれでも良かったかもしれないけれど、フェルランドさんでそれはきつい。 勿論努力が見えたのは認めるけれども。
でも、ビジュアルや無言の演技は本当に最高峰だと思います。

主要キャストはそんな感じ。 あとはざーっと思いつきで羅列。

・瑠海くんに悠未役を振るのは、きちんと彼らのキャラと役柄を考えてからにして欲しい。 前回はともかく、今回の瑠海くんは見事にともちんを擬えようとして盛大にコケてらっしゃったよ。 男臭さはまだまだ全然。せめて、キャラを変えてくれたら良かったのに。
・鳳翔さんは凛々しく気高く、アヒ氏よりもクールなお兄ちゃんでした。本当にキレイ。文句なし。 体格も良いもんだから余計に瑠海くんが頑張っても頑張りきれない所が露呈しちゃった感もありますが…
・ゆうやくんはキレイだったんだけど…鬘が似合わなかったなー。何であのパーマにしちゃったんだろうなー。 彼も恵まれた容姿をフル活用して、少年期と青年期の中間に居る潔く勇ましい男子を演じておられました。
・天翔さんは天使(最近の口癖)剣をさっと投げて空中で持ち替えたのを見た瞬間恋に落ちました。 ちょっと!天使が凄いかっこいい!!(漏)
・みーちゃんはスラリとして、黒猫家臣と勝手に呼んでお慕いしておりました。姿勢が凄く良くなっていて、声も顔もキレイ。言うことない。ラブ!
・亜呼たんはとても格好良かったのですが、低音の娘役さんなので最後のキメの高音がアヤしかったのがとても残念。 でも彼女は貴柳みどりになれるよ。頑張って欲しい。
・純あいらちゃんの美しさに本当にうっかりぼーっと見惚れる事多々。 清楚で上品なあの美しさは宙組のたからもの。
・アリスちゃんは、最初は黒塗りの違和感で全然気付かなかったのですが…やっぱり喋ればアリス(笑) 声が硬いから難しいだろうけれど… 今後の課題、かしら。
・花珠ちんのさっぱりした美しさに凄く驚いた。本役さんよりも腹に一物感があって、良かったです。
・いづみちゃんはやはりヒロインよりも脇で美しく聴かせる方が似合ってますよー!!マイベスト音乃いづみは今回の修道院長さんで決まりです。ツンとした表情と声と歌に感動した。
・アンコはやはり役がね、やりようがないものね。 ちまちま走り回っていてとても可愛らしかったですが…。 本役さんですら印象に残らない役だもの、凄い悔しい。可愛かったのに。


…以上で宜しいですか? ちょっと鬱陶しいくらい今回新公を観に行く原動力となった二人については語りますよ。
そして基本的に全肯定で行きますよ。 ヤッサヤッサヤッサ!!




麻音さんは夏さんの役、家臣5で御座いました。
本公演でも家臣をやってらっしゃるので、「夏さんポジションって事は台詞もあるし立ち位置も前になるな♪」程度の期待をしていたのですが、驚いた。
『役作り』が本公演の家臣と違う。 『家臣5』と言う、違う役なんだ。
勿論それは当たり前の事なんですが、改めて驚いてしまいまして。
本公演での麻音さんは、軽くパーマでうねった髪型を下ろしていてとても可愛らしい容姿、伯爵の恋敵に対しても剣を向けながらも腰は引け不安が顔いっぱいに出るような、戦争の最中も泣きそうな顔をしながら必死に戦うような『かわいいおとこのこ』でした。
それが、デコ全開で柔らかく流した前髪が顔の横にハラリとかかる男役の王道髪型になり
常にクールにジプシーどころか他の家臣すらも見下したような目元と、あざ笑うように歪んだ唇、冷めた眼。 捕らえたジプシーを繋ぐ鎖を持った時の心底楽しそうな表情。老人に対しても無慈悲な暴行と、そして、笑顔。
誰だ、あれは。
私が勝手に築き上げた『麻音颯斗』像を見事に打ち破り、新しい暗黒面を見せて頂きました。
彼の清々しい狂気に、背筋が凍るような、快感。 より膨れ上がる愛。

八雲さんに関しては実は何をどう語っていいものか分からないのですよね。
ネットの感想や歌劇の新人公演評を読んでもかなり評価されていて嬉しいんですが。
何であんな見事に『老人』になれるんだろう、とずっとオペラでピン撮りしながら思っておりました。 お化粧本当にキレイねあの方。本公演より上手かったかもしれない(笑)
出て来た瞬間から穏やかな優しさをたたえた素敵なおじいちゃんでした。 一歩下がって仲間達を見守ってる感じが上手く表現されていた。
上手いのは知っていたけど、こんなに堅実な事が出来る人なのか、と感動。
「殺されるなら私から行こうか」の台詞、声と言い発声の仕方と言い間と言い、軽く聴こえるようにしながら物凄く重く辛い響きを残していてグッときました。
仲間達が続々殺されに行くシーン、一人一人を見つめる眼に優しさが物凄い溢れていて、銃声を聴く際にそれがふっと曇るのがもうたまらないくらい辛くて辛くて。
最後、たった一人残された後の茫洋とした虚しさや諦めがその身体から、声から、表情からとめどなく感じられて、 …何かもう、ダメだった私。
正直他のジプシー隊の子達には本役ほどのめりこめなくて、処刑のシーンでもまるで感情が昂らなかったんですが、八雲さんの姿ただそれだけに急速にずるずる引き込まれて。

八雲美佳、すごい。 本当にすごい。


…でも、本公演でショーとか見ちゃうと全然それを忘れさせる程爆笑を誘うキャラなのが凄いよねあの人。 そんな所が大好きよ。
て言うか恋に落ちた時の八雲さんの扱いは面白キャラだったから、今回のこの快挙に眼から鱗とか涙とか色々なものが落ちた。


うわー本気で語っててすごいはずかしい(笑)
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by hattori06 | 2005-10-19 14:34 | 宝塚
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